オルビス好き歯科医のレビューブログ

30代半ばのオルビス好き歯科医師です。4歳の息子の育児中。実際に使ったオルビスアイテムのレビューや情報、そのほか美容や育児について、などなど

子どもを守れ!道に生えているトゲトゲ外来種の植物と駆除の仕方

最近、家の玄関先や道端に、外来種と思われるトゲトゲの植物が生えているのを頻繁に見かける。我が家には1歳半の子どもがいるのだが、この植物は子どもにとってあまりにも危険だと感じたので、注意喚起とともにその植物の名前や駆除方法をまとめた。熱くなっていたら2500字を越える記事になってしまった。

「もう知ってる!即刻駆除したい!」というかたは、目次から飛んでください

 

 

トゲトゲ植物との出会い

私は植物が好きだ。雨の合間を縫い公園やスーパーに出かける際には大抵ベビーカーを使用し、道すがら息子に「紫陽花の葉っぱは大きいね」「このカラーリーフはピンク色だね」などと話しかけながら歩いているくらいだ。もちろん、心身に余裕のないときはうつろな目で下を向き、無言で早歩きだ。

ある日、借家である我が家の玄関先、公園までの道、というか、至る所にトゲトゲな植物が生えているのを発見した。皆さんご存知でしょうか。ググる必要はない。なぜなら、おそらくそこら辺にすげー生えているからである。このブログに使用している写真もフリー素材ではなく全て、関東在住の私が、普段通っている近所の道で撮影したものである。

まずは、舗装された歩道の脇に生えていた、やや小さめのこいつを見てほしい。サイズは手の平くらいである。

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葉をロゼット状に展開しており、遠目にみると一見タンポポのようにも見える。でもよく見てください。タンポポの500倍は攻撃力がある。葉が笑えるくらいトゲトゲしているのだ。お前どうしたの?ってくらいトゲトゲ。「触れるもの皆傷つける」感が出すぎである。

私はここまで全身トゲトゲの植物はサボテンくらいしか知らなかったので驚いた。しかもこれが良く見たらうちの玄関先にも生えていたのでさらに驚いた

 

凄まじきトゲトゲ植物の成長スピード

この植物、成長スピードが異常に速い。玄関先に生えた、上の写真ほどのサイズのものを「これは危ない、駆除しなくては」と夫に相談し、うっかり一週間ちょっと放置したら、グングン育った。具体的にはこれくらいのサイズに変貌した。
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多肉植物やサボテンなど、成長スピードが亀な植物しか育てていない私、震えて泣く。

この植物は湿気た場所を好むようで、梅雨の時期、玄関先のジメジメしたところに生えたので、育つのに好環境だったのだろう。もはやラスボス感が強すぎて素人にどうこうできるレベルではない。そして葉を拡大して見るとわかる事実…
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葉の先端だけでなく、ご丁寧に葉の表面や茎まで細かくトゲトゲしている。絶対に素手で触ってはならない。

しかも実もトゲトゲしている上、調べたところ繁殖能力が非常に旺盛で、タンポポのように綿毛を飛ばして増えるらしい。だから近所でたくさん見るんだね。邪悪な凶暴性を持ちながらちょいちょいタンポポに寄せてくる。キク科の特徴かしら…

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このトゲトゲ植物の名前は?日本での生息域

もう怖すぎて調べた結果、これはやはり外来種の植物だった。このトゲトゲ植物の名前は「アメリオニアザミ」。アメリカと言いつつ自然分布域は元々ヨーロッパで、「セイヨウオニアザミ」とも呼ばれている。北アメリカから輸入された穀物などにより日本へ持ち込まれたそうだ。環境省により「要注意外来生物」に指定されている。

日本での生息域は北海道から四国。つまり九州・沖縄以外のほぼ全域。特に北海道に多いそうだ。繁殖期は7~10月とのことで、まさに6月にムクムク大きくなり、これからが大きさのピークといったところか。ちなみに茎の高さはマックス1.5mにもなるそうだ。怖い。

公園などの整備された土地ではなく、歩道のヘリや草むしりされていない駐車場・空き地でよくみかける。小さい子供なら学校帰りなどに触ってしまいそうだし、歩道では自転車でうっかり突っ込んだりしてしまいそうである。繁殖期が暑い時期なので、軽装で突っ込んだらそりゃ地獄だと思う。 

 

アメリオニアザミの駆除方法

実際に夫が退治した時の経験をふまえて、素人ではあるが、比較的安全な駆除方法や注意点を書き綴る。

①駆除にはなるべく厚手の手袋必須。できれば皮。無理ならゴム手袋。薄い手袋は棘が容易に貫通してくる。

 

②厚手の手袋をした手でオニアザミを持ち、根を少し引き出す。または生えているのがコンクリではなく土であればスコップを使い掘り起し、土壌から根の一部を露出させる

※巨大なオニアザミだと厚手の手袋をしていても、持つのは絶対に怖いと思う。そんな時は段ボールを2枚用意。両手で挟み込むようにして持ち上げれば安全

 

③ここ超ポイントなんですが、根には棘がないので、根なら強くつかんでも怖くない。そのまま根の太い部分を持ち引き抜くか、スコップで少しずつ掘り起こす。

 

根が残っていると再生するので根を残さないようきれいに除去すること。あと、引き抜いたオニアザミは花が咲いていると、そのまま種子を作って飛ばしだすので、放置せず速やかに処分すること。

 

アメリオニアザミと除草剤

除草剤を使って駆除するという手もある。既に生い茂ったオニアザミを駆除するなら液体タイプ。液体タイプの除草剤には速効性があるので、葉や茎に直接かけて使おう。

しかし、雨で希釈されると簡単に効力を失うので、「今後生えてこないように」という予防にはならない。予防目的であれば固形(顆粒)タイプの除草剤がおすすめ。速効性がない代わりに、ずっとそこに留まり効果を持続的に発揮してくれる。なので、オニアザミが生えてこないように予防するのであれば、固形(顆粒)タイプの除草剤を選ぼう。

しかし、オニアザミは根が残っていると再生する。なので、除草剤を使い枯らせたとしても、最後は掘り起こし根まで完全に除去した方がいいと思う。

 

まとめ

今回、普段使っている歩道でアメリオニアザミを多く見かけ、怖すぎてこの記事を書いた。その辺に生えている雑草は安全なものばかりではない。特にお子さんのいるご家庭は子どもの安全のためにぜひ、ご近所の道をチェックしてみていただく思います。

 

 

参考サイト

アメリカオニアザミ / 国立環境研究所 侵入生物DB

アメリカオニアザミにご注意を!|つくば市公式ウェブサイト